私たちの体内に、細菌やウイルスが侵入した場合、異物と捉えて攻撃し、体外へ排除しようとする働きをするのが「免疫」です。これは、花粉やダニ・食べ物に対して抗体ができると、体内の粘膜や身体表面にあるマスト細胞とくっ付き、アレルゲンを待つ状態になります。これを感作と呼び、体内に再度アレルゲンが入って抗体が反応することでヒスタミンやロイコトリエンが放出され、様々なアレルギー症状が現れます。
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私たちの体内に、細菌やウイルスが侵入した場合、異物と捉えて攻撃し、体外へ排除しようとする働きをするのが「免疫」です。これは、花粉やダニ・食べ物に対して抗体ができると、体内の粘膜や身体表面にあるマスト細胞とくっ付き、アレルゲンを待つ状態になります。これを感作と呼び、体内に再度アレルゲンが入って抗体が反応することでヒスタミンやロイコトリエンが放出され、様々なアレルギー症状が現れます。
主なアレルゲンは、卵・小麦・牛乳です。その他、青魚などの魚介類・大豆やピーナッツ・バナナやキウイフルーツ・蕎麦などがあります。アレルゲンとなる食物は、年齢が上がるごとに変化します。
アレルゲンとなる食べ物を摂ってから2時間以内に、様々な症状が現れます。代表的な症状は、蕁麻疹や痒み・発赤などの皮膚症状です。これは、即時型アレルギーの全体の約8~9割に見られます。その他、咳や喘鳴・呼吸困難などの呼吸器症状、唇やまぶたの腫れなど粘膜症状、腹痛、下痢、嘔吐などの消化器症状などが見られます。また、気道内側粘膜が腫れると、窒息してしまうほか、全体の1割弱の方にショック症状が現れるため、注意が必要となります。
以下の項目に当てはまる方は、食物アレルギーになりやすいので注意が必要です。
アレルギー症状が現れる食物は幅広くあるため、原因となる食物を特定するために、アレルギー症状が現れたら、直前から半日前までの食べ物や触れた食物を記録してください。問診の際に、どのような物を食べたかを医師にお伝えください。アレルギー症状が何度も現れる方は、食事内容を日記のように記録することも有効です。また、加工食品の場合は、商品表示ラベルを記録することで、アレルゲンを特定できます。
問診からいくつかのアレルゲンが割り出されたら、原因物質を特定するために、血液検査などのアレルギー検査を実施します。
問診や検査を行ってもアレルゲンが特定できない場合は、アレルゲンが疑われる食べ物を実際に食して、アレルギー症状が現れるかを調べます。この場合、アナフィラキシーショックのような重篤な症状が出る可能性があるため、医師の指示のもと行います。なお、当院では食物経口負荷試験は行っておりません。